蓮舫に戸籍を分けてもらおう

好きなVtuberがいる。その社会不適合っぷりを売りにしてて、2か月に1回ぐらいリアル人生で何かしでかしてて面白い。

先日は、戸籍が無くなるかもしれない、と切り抜き動画が上がっていた。

そう、好きなVtuberだけど切り抜きしか見てない。すまん。東海も切り抜き動画見ちゃう。

戸籍が無くなることなんてまあ無いと思うんだけど、そこのコメント欄に「蓮舫に戸籍を分けてもらおう」って書いててめちゃめちゃ笑った。(蓮舫…短髪美人な参議院議員二重国籍問題で叩かれてた)

昔は2ちゃんねるスレ民の語彙力や表現力に笑かされていたけど、最近はスパチャとかコメ欄に笑かされてるし、驚かされている。(YouTubeのコメ欄は閉鎖した方がいい)

チャット、コメ欄は短く伝えることに重きが置かれているから、「うわ、その言い方するか」というか、「その言い方が一番いいな」っていう種類の驚きがある。これだ!というより、これじゃないとダメ、みたいな。(夏目漱石の『夢十夜』の第二夜の感覚というとすごく適切)

蓮舫からもらってこい」とか、「奪え」とかじゃなくて、「分けてもらおう」というのがいい。なぜか蓮舫が協力的で平和な感じがするし、それを提案してるのもいい。

蓮舫、戸籍、譲渡、という動作が一番おもしろく伝わっている気がする。

 

こんな感じの「あ、最高」みたいな言葉遣いをする人を心の底から尊敬する。結局一番面白いのってそれじゃないかな。乱暴な言葉を使うと手っ取り早くウケるけど、印象には残らないし、その後の自分の発言を薄める。別にウケるウケないは重要ではないが。

授業受けてたら、先生はどうやら漢字が苦手で、ずっと『窃取』が読めなかった。ごにょごにょ誤魔化しながら説明してた。なのにプリントには3回ぐらい書いてあった。どうやって書いたのよ。理系が考えてることは分からん。

ただ、その時良かったのは「読めなくてすいません」って言ったこと。

正直か。

でも、とてもいい。

ここで大学の先生らしく、

「スミマセン…コウイウコトヲサボッテキタカラ…フェフェフェ、ツギマデニベンキョウシテキマスネ…」

みたいな感じのこと言われたらガン萎えである。

彼はただ、謝罪したのである。日本語初心者みたいなシンプルさで。これ、日本語の一番綺麗なところなんじゃないか?

無駄がなく、自然から滲み出るような。まさに言葉の石清水、まさに「あ、最高」だった。

大学5回生、みんなより多い春。一番初めの授業で私は感動した。

めちゃめちゃ面白かった。1人で授業受けてたのにすごい笑っちゃった。ごめん。

(おわり)